赤松の剪定方法〜「植木屋」がレクチャー! #1〜
赤松の美しい樹形を保つコツとして動画にまとめてみました。
赤松は、日本庭園や雑木の庭を代表する樹木のひとつです。力強い幹肌と繊細な葉が魅力ですが、一般的な庭木と同じように切り詰めてしまうと、本来の美しい樹形が損なわれてしまいます。
蒼生苑では、赤松は「小さくするための剪定」ではなく、「枝ぶりを育てる剪定」が大切だと考えています。
そんな赤松の剪定方法を「植木屋」がレクチャーします。
赤松について
剪定に適した時期
みどり摘み(5〜6月)
春に伸びる新芽(みどり)を摘み取る作業です。
勢いの強い枝だけを調整することで、樹勢のバランスを整え、枝数を増やしながら美しい樹形を育てることができます。
もみあげ(10〜12月)
古い葉を手でもみ取る作業です。
込み合った葉を整理することで、
- 風通しが良くなる
- 日当たりが改善する
- 病害虫の予防になる
- 翌年の芽吹きが揃いやすくなる
といった効果があります。
必要に応じて不要枝の剪定もこの時期に行います。
鋏をメインに剪定する時期:2月
上記以外の剪定方法で、年1回のお客様は鋏をメインに剪定します。私の実感としては2月がおすすめです。
剪定のポイント
① 不要枝を整理する
まずは、
- 枯れ枝
- 内向枝
- 交差枝
- 下がり枝
- 徒長枝
を取り除きます。
② 枝先を切り詰めすぎない
赤松は枝先を短く切るだけでは、美しい松には育ちません。
一本一本の枝の流れを見ながら不要な枝を間引き、枝ぶりを整えていきます。
③ 葉の量を調整する
葉が多すぎると枝元まで光が届かず、内側の芽が弱くなります。
一方で葉を減らしすぎると樹勢が落ちてしまうため、樹木の状態を見ながら適切な量を残すことが重要です。
強剪定は避けましょう
「大きくなったから」と幹近くまで強く切り戻すと、赤松は回復に時間がかかることがあります。最悪のケースでは枯れてしまうこともございます。
毎年少しずつ手を入れながら、樹形を維持していくことが理想です。
蒼生苑(小晴)の剪定の考え方
赤松は、日本庭園の主役となることも多い樹木です。
だからこそ、単純に枝を減らすのではなく、
- 自然な枝ぶりを活かすこと
- 幹の美しさを見せること
- 風が通る枝配りにすること
- 年月を重ねるほど味わいが増す姿を育てること
を大切にしています。
一本一本の枝には役割があり、どの枝を残し、どの枝を整理するかによって、数年後の姿は大きく変わります。
赤松は「今きれいにする木」ではなく、「10年後、20年後も美しい姿であり続けるために育てる木」です。日々の丁寧な手入れの積み重ねが、その風格をつくり上げていきます。理もしやすくなり、毎年美しい花と豊かな香りを楽しめるようになります。
> 剪定の施工事例はこちら
ワンポイント
赤松は「育てる剪定」が美しさを決めます。
一度に大きく切るのではなく、毎年少しずつ枝ぶりを整えることで、赤松ならではの風格や自然な樹形が育まれていきます。
赤松の剪定は難易度が高いため、美しく保つためにはプロの「植木屋さん」に頼まれた方が無難ではありますが、ぜひ挑戦してみてください。
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